板野拓耶(武相高校)のインフィールド炎上事件。部員の中傷投稿や日記で活動休止

2022年2月14日 2024年8月1日

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神奈川県にある私立武相高校といえば、かつては甲子園に出場した過去を持ちます。

現在でも野球部は神奈川で中堅クラスの強さを保ち、数年に一度は甲子園を狙える位置まで奮闘してます。

そんな武相高校で、2012年に炎上事件があったことはあまり知られていません。

ネット上では”インフィールド事件”として語り継がれています。

今日は武相高校が過去に起こしたインフィールド事件について書いてみたいと思います。

2012年の神奈川大会「武相vs日大藤沢」で起きた「インフィールドフライ事件」

2012年7月12日に神奈川の夏の予選、武相vs日藤戦で起きた”インフィールドフライ事件”。

現在でも動画サイトに当時に動画がアップされ、現在までに1000万回以上も再生されています。

事件は夏の初戦から武相高校と日本藤沢の強豪同士が激突するという注目のカードで起きました。

両校ともに毎年ベスト以上16に入る強豪、仮に初戦敗退ともなればどちらにとっても歴史的汚点と、大変プレッシャーの掛かる一戦でした。

	1回	2回	3回	4回	5回	6回	7回	8回	9回	計
武相	０	1	0	0	0	０	0	0	1	2
日藤	０	0	0	０	1	１	0	0	1	３

事件は、均衡した好ゲームの中で起きました。

試合は序盤に武相が１点先制し1−0で先制。

5回裏に日藤に１点返され1−１の同点。

同点で迎えた6回表の武相の攻撃の場面で、先頭打者（打順2番）がライト前ヒットで出塁し、続く３番打者もレフトに長打を放つも、審判がフライだと誤審し、飛び出したファーストランナーも１塁に返球された際にアウトとなりダブルプレー。

結局、6回の表の武相高校の攻撃は誤審のせいで０点に終わり、スコアは変わらずに1−１。

この6回の表の攻撃が終わった時点で、武相高校側はピリピリした雰囲気となります。

そして6回裏の日藤の攻撃で１点取られ2−１と逆転を許します。

2−１で迎えた9回表、武相が１点を返し2−2の同点！

誤審がありながらも土壇場で試合を振り出しに戻すという劇的な展開となっていました。

武相からすれば、”9回裏の日藤を０点に抑えて延長で逆転を狙いたい”という場面。

そんな9回の裏の武相高校の守備で、例の”インフィールドフライ事件”が起きてしまったのです。

9回裏にインフィールドフライのタッチアップが成立しサヨナラ負け。エース・板野とスタンドが激昂

2−2の同点のまま迎えた9回裏の武相高校の守備で、例のインフィールドフライ事件が起きました。

守る武相高校は満塁のサヨナラのピンチを招きます。

9回裏1アウトでランナー満塁の場面で、気迫たっぷりの板野投手の球に、打者は内野フライを打ち上げます。

ここで3塁塁審はインフィールドフライを宣告でツーアウト。

あと、アウト1つで満塁のピンチを脱して延長線で逆転を狙える場面でした。

内野手がインフィールドフライを宣告され、ツーアウトになった後、タイムをかけたつもりでマウンド付近に内野手が集合。

直後、日大藤沢高校の3塁ランナーがタッチアップからホームイン。

主審はセーフのジャスチャー、日藤はサヨナラ勝ちを確信し歓喜します。

「は？」と何が起きてるのか分からず困惑する武相。

直後、武相側からは「タイムかかってたぞ」と罵声の嵐、マウンドにいた板野投手も納得いかない様子でした。

不穏な雰囲気にマイクで「タイムかかってましたか？」と確認し、審判団も集合。

日藤の山本監督は歓喜する選手たちを一旦はベンチに戻し、ランナーも元の位置に戻るよう指示し、改めて判定を待ちます。

武相のベンチから控え選手が審判に抗議。

３塁の武相側のスタンドからは激しい野次が飛び交います。

しかし、その後に審判がマイクでインプレーが続いてる状況でのタイムは無効だったことから、日藤のタッチアップは有効で、サヨナラゲームは成立と説明。

ゲームセットとなり、均衡した好ゲームは意外な形で幕切れとなりました。

この判定に納得いかないのが、武相高校の一部の選手とお客さん。

特にエースで主将の板野投手は、ずっと苛立った様子で、最後の挨拶の際にも頭を下げずにベンチに帰ってきました。

ベンチにいた桑元監督が何かを大声で言うと、その後の日藤の校歌後に板野投手は泣き崩れました。

怒られたのか、慰められたのか、この点は不明です。

試合後に武相の控え部員がネットで暴走。審判や日藤選手を誹謗中傷し炎上

インフィールドフライ事件が大きく注目されたのは、試合がユニークな形でサヨナラゲームになったことだけではありません。

試合後に、当時の試合映像がすぐに動画サイトに上がり、審判団に対する不服な挙動と、試合後に挨拶もしないでベンチに戻った姿が物議を醸しました。

そのことから、”武相の態度が悪い”と一部野球ファンから揶揄され炎上。

ネットで叩かれてる板野くんを巡って部員が「うちのキャプテンを馬鹿にするな」とフォローしますが、その部員がネットに不適切な投稿をしてたとして、さらに炎上してしまったのです。

部員がネット上に審判や日藤選手に対する批判的な書き込みをしただけでなく、個人のブログで素行の悪い写真なども発見されてしまったのです。

部員い飲酒喫煙の疑いが高野連に報告。2度目の炎上で大惨事

試合後の書き込みから、ブログを発見され炎上した武相部員。

ブログではお店でお酒を頼んでいるように見える写真や、常習的に喫煙してることが分かる記述などがありました。

すぐに高野連に報告が行き、武相高校の副校長がコメントを出す事態まで発展しました。

部員がインターネット上に不適切な書き込みをしたとして、神奈川の強豪・武相野球部が活動を自粛していることが１８日、明らかになった。

同校は１２日の全国高校野球選手権神奈川大会１回戦（対日大藤沢）で、インフィールドフライの後、タイムをかけずマウンドに集まったところで三塁走者が本塁へかえりサヨナラ負け。

この後、部員が審判を批判する発言をツイッターに投稿したとネット上で取り上げられた。

飲酒、喫煙を疑われる記述も発見され、学校側は現在までの調査内容を県高野連に報告。

中田仁副校長（５９）は「慎重に内容を精査している状況で、まだ全容はつかめていない。学校への意見を真摯（しんし）に受け止め、もう少し様子を見たい」と話している。引用元：日刊

この事件がきっかけで武相高校野球部はしばらく部活動を謹慎することになりました。

ちなみに事件から10年後の2022年に人気野球系ユーチューバー・トクさんTVに、当時の武相高校の4番キャッチャーで、現在はお笑い芸人の”渡部おにぎり”さんが出演。

渡部さんは普段の板野投手はとても良い人で不良とかではなく、あの場面だけ感情が出てしまっただけだとフォローしていました。

現在では野球ファンも冷静になっており、板野投手に対しては同情の声の方が多く集まっています。

悲劇のエース・板野拓耶武相高校-帝京大学)のその後と現在

”インフィールドフライ事件”を語る上で欠かせないのが、最後のバッターに投げたエースでキャプテンの板野拓郎投手。

板野拓郎投手は、２０１２年当時から神奈川の中でも有望株の選手でした。

高校時代の印象は悪く思われがちでしたが、日藤戦では終盤まで力の強いボールを投げるなど、とてもセンスが光る選手でした。

178センチと体格にも恵まれており、日藤戦で見せた気持ちの大きさも素晴らしかったです。

また、イケメンであったことからも、色々と注目されていました。

武相高校を卒業後は帝京大学に進学

板野拓郎投手は、2013年に武相高校を卒業した後は帝京大学に進学されました。

髪も伸びて、イケメン度もグッとアップしていました。

動画サイトには1回をパーフェクトに抑える姿などがアップされており、相変わらず良い投手だったようです。

名前	板野拓耶
身長	178センチ
ボーイズ	横浜都筑ボーイズ（横浜市立中山中学校）
高校	武相高校
大学	帝京大学
ポシジョン	投手